小学校の教頭をしていた時、教員組合などから立候補して欲しいと懇願されました。選挙の4ヶ月前です。一生を教師として子どもたちと過ごしたいと決めていた私にとっては、まさに晴天の霹靂でした。当然、家族を含め親しい方々は皆さんは強く反対しました。わたし自身も「子どもたちと離れたくない」という思いと「落ちたらどうしよう…」という不安で悩みに悩みました。
でも、ある方の言葉が、私の背中を押してくれました。「自分の学校の子どもたちだけではなく、名古屋市の子どもたち全体のことを考え、幸せにすることも大切なことだよ」。私は出馬を決意しました。選挙2ヶ月前の平成11年1月末のことです。
そのころ緑区に住んでいた私にとって、中村区は「ゼロからのスタート」でした。現在、私は地域の皆さんから「春美チャン」と呼ばれています。名前も知られていなかった私を温かく迎え入れ、励ましてくださった中村区の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
「教員と市議とどっちがいい?」と、尋ねられることがあります。でも、私には答えがありません。
教員時代、子どもたちからもらった数え切れないほどたくさんの感動――それは、私の宝物です。人情あふれる中村区の皆さんからいただくあふれるほどの愛情と感動――それは、私のエネルギーの源です。感動と感謝の思いがいっぱいのこの二つに、優劣はつけられません。
毎週月曜日の早朝街宣に一緒に立ってくださる方、お弁当を差し入れて下さる方、自転車「春美号」で地域を回る時に一緒に回ってくださる方・・・。私のために一生懸命力を貸してくださる方々に接するたびに、「議員になってよかった」としみじみ感じています。
もう一つの喜びは、提案した施策が実現したときです。市民を巻き込んでの「環境デーなごや」が実現できたこと、障害者用の研修バスの現状を訴えて新車に更新できたこと、「臭い・汚い・暗い・恐い」と言われた商店街通りを、地元の皆さんと協力して一新できたことなど、一つひとつが忘れらないできごとです。
子どもたちに、声かけ、目をかけ、心をかけて!
地域イベントを盛り上げ、明るい街づくりを進めます。
施設・設備、そして心のバリアフリーを進めます。
安心・安全で快適な街づくりを進めます。
中村区は歴史ある人情味豊かなまちです。そして、少子高齢化の典型的な地域です。教員を28年間勤めた私は、子どもたちを幸せにすることが、大人の幸せ・地域の幸せにつながり、元気なお年寄りを増やすことだと固く信じています。子どもたちも高齢者も、ともに参加する地域コミュニティーを作りたい、この中村区にいくつもの繋がりを作りたいと、皆さまに訴え全力で取り組んでいます。
一方、学校教育では、子どもたちが楽しく生き生きと学び、先生方が力いっぱい教育活動ができる環境整備が課題です。教育現場を深く知る私は、保護者の方々の子どもたちにかける期待や悩みもよく理解できます。また、学校や先生方の悩みもよく分かります。「どうすれば、子どもたちの幸せにつながるのか」という姿勢で、さまざまな問題に真正面から取り組んでいきます。